正論を言っても部下は動いてくれない、というお話

思考の体系化」を活用し、
リーダーの「ミニ分身育成」をサポートする
コンサルタントの杉本 智です


先日、
嫁の誕生日だったので
予約4か月待ちのお鮨(寿司ではなく「鮨」)を
食べに行きました。


私の知り合いの超グルメの社長さんが

「私は、銀座をはじめ日本各地のお鮨を
 食べ歩きましたが、
 ここが一番美味しいです!」

と言わしめたお店です。


ちなみに、
うちの嫁は、
高級なものとか
限定品といったものに
一切食指を動かさない人です。


それよりも、
自分が気に入るかどうか?
をとても大切にしていて

「見て見て~。
 このスカーフ可愛いでしょ?
 メルカリで2,000円で買えたの~」

というタイプです。


私はというと、
つい「日本一」とか「皇室御用達」
とかいった言葉に吸い寄せられます(^^;


んで、
高いものとかに興味が無い嫁を
なぜ、高級鮨に連れていったかというと、
そこは、ただ美味しいだけの
お店じゃないんですね。


大将の語りが超良いんです。

このお店は、
倒産寸前だったのですが、
二代目である工藤順也さんが立て直した
という逸話を持っています。


大将は

「これはすぐに飲み込まずに、
 よく噛んで食べてみてください。

 そうすると、
 味が伸びてくるのがわかるはずです。」


「この味は、赤酢で炊いたお米じゃ
 絶対に出せないんです。

 そこまでこだわっているから
 この味にたどり着きました」


「お客様の食べ方を見ていれば、
 その人の舌がどれぐらい肥えているか、
 すぐにわかりますね」

など、一貫一貫に必ず
「物語」を入れてくるんです。


そうすることで、
大将が演者となり、
私たちが観客という劇場

早変わりするのです。

気が付けば、
あっという間の2時間でした。

食事を終えると
全員、先を競うように
次回の予約を入れていきます。

もちろん、
2か月先までびっしり
予約が埋まっています。

なので、
早くても3か月後。
日を選びたければ
4か月先になってしまいます。


私の母親もお鮨が大好物で
7月が誕生日なので
予約しておきました(^^)


さてさて、
話を戻すと、
嫁は、一昨年から
突然

「私はシナリオを勉強する。
 ゆくゆくは、TVドラマや映画の脚本を書く」

と言い出しました。


それから、
何かに憑りつかれたかのように
シナリオ教室に通い、
一心不乱に物語の書き方を
勉強しています。


ついには、
劇場型ライティング」という
独自のファン獲得の
文章術をつくってしまいました。

今月から、
この技術を伝える講座を開催するのですが、
20名の枠があっという間に満席になり、
多くの方をお断りする事態になりました。


もともと、
10年前にお金が全く無い状態から、
ブログを書き始めて
お金を一切かけずに
文章だけで熱狂的なファンを生み出し
集客をするプロでした。

そこにシナリオの技術が加わり
飛躍的に技術の次元が上がったようです。


なので、
劇場的にネタを語る
このお鮨屋さんに嫁を連れてくることで
嫁の今度の講座の勉強になると思い
誕生日プレゼントとして
連れてきました(^^)V

案の定、嫁は大喜びで
大将の語り口や
お店の雰囲気に至るまで
色々と研究しているようでした。

やっぱ、嫁さんの笑顔は
旦那にとって一番のご褒美ですよね(^^♪


かな~り、
前置きが長くなってしまいましたが
この「物語」で語るというのは
会社経営にとっても
切り離せない
ものなんです。


というのも、
朝礼や個別面談、会議の場において
社長が理念や大切にしている価値観や想いを
口角泡を飛ばして熱弁しますが
部下には、なかなか伝わらない
んですよね。

だいたい
また始まったよ
みたいな雰囲気になって
部下は思考停止して
嵐が過ぎ去るのを待ちはじめます、、、


社長としては、
絶対に伝えたいから熱弁する。

でも、部下は白けてしまう。


悲しい状況ですよね ( ノД`)シクシク…


では、
「なぜ、社長の言葉は伝わらないのか?」


その答えが、
今日の冒頭で紹介した
物語(ストーリー)で語る
ということなんです。


一部では知られていることなのですが、

「ストーリーは、人の感情を動かし、
 その結果、行動を促す」

という特徴を持っています。


実際にAmazonで
「ストーリー 人を動かす」
と検索すると
結構な種類の本が出てきます。


というのも、
私たちの脳は、

事実は「頭(左脳)」が反応する
→ 行動しない

ストーリーは「心(右脳)」が反応する
→ 行動せずには、いられない

という構造になっています。


なので、部下の心を動かし
行動を変えて欲しいと思ったら

「◎◎をしろ!」
という風に行動だけを伝えるのではなく
ストーリーで語ることが大事なんですね。


事例があるとわかりやすいのですが、
ちょっと長くなったので、
次回のコラムでお話いたします(^^)V

スクリーンショット (22)

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この記事へのコメント

  • 林和美 より:

    ストーリーが大切! 続きが気になります。
    わかりやすい事例を知りたいです。

    事例があると理解が深まるように、目標に関わる物語が業務を行うモチベーションに繋がりそうです。職場の中期目標読んでも、理想は何となくわかるけど響かないんです…。そういうのを響くようにしたいと思ってます。

    • joy-sy より:

      >林和美さん

      コメントいただき嬉しいです!

      「目標に関わる物語が業務を行うモチベーションに繋がりそうです。」
      おっしゃる通りです。
      突き抜けるリーダーは、ここの物語を描き、語るのが非常に上手なのです。
      ぜひ、林さんも研究してみてください。

      リクエストいただいた具体的な事例については、
      次回の内容で、伝えいたしますね。

      楽しみにしていてください(^^)V

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