社長は言葉足らずなので、部下が付いて来てくれないというお話
こんにちは!
「社長のミニ分身」を育成し、
組織の自動化をサポートする専門家の杉本智です。
今日は、
昼過ぎにコンサルを1件こなして、
嫁が今度発表する予定の講座づくりの
サポートをしてました(^^)
さて、昨日の記事では、
社長が、自身の
「ど真ん中のビジョン」
が言語化できれば、
組織や事業が一気に加速・拡大する
というお話をしました。
「ど真ん中のビジョン」とは
言い換えれば、
人生を賭けて伝えたいことや
残したいこと
と言葉になります。
社長になる人は、
基本的に
・何かを伝えたい!
・世の中を変えたい!
と思って起業します。
創業社長は特にそうです。
しかしながら、
社長のその想い(志)は、
多くの人に理解されません(^^;
理由は、非常にシンプルです。
多くの人に理解されるような考えなら
既に誰かが実現しているからです。
そうなると、
既存の技術やサービスが存在するので
わざわざ起業しなくても
自分がやりたいことを
誰かがやってくれている訳です。
もしくは、そもそも
そのような熱意もアイデアも無ければ
起業しようなんて気も起らないので
一生、会社員を続けるはずです。
しかし、
わざわざ大きなリスクをとって
会社を興すということは、
何かしら実現したいことが
あるはずなんです。
でも、その
「やりたいこと」は
まだ世の中に無かったり
認知されていないので
世間の人に理解されないんです。
そうなると
ビジネスの拡大=いかに理解してもらうか?
という前提が浮かび上がります。
特に起業初期のころや
画期的なサービスの場合は、
この傾向が強いです。
例えばですが、
スティーブ・ジョブズは
iPhoneをはじめ
数々の革新的な商品を
発表してきました。
きっと従業員は、
ジョブズの考えや世界観を理解するのに
相当大変だったと思います。
ジョブズは、
プレゼン技術に優れていたので
多くの人に理解してもらうことができ、
その結果、時価総額世界一の企業を
つくることに成功しました。
しかしながら、
多くの社長は、
話す専門家ではありませんので、
なかなか自分のやりたいことや
実現したい未来を
上手く言葉にすることができません。
そうなると、
部下の理解が追い付かず、
部下からは、
「社長は、毎回言ってることが変わる」
「そんなこと出来るわけが無い」
と陰口を叩かれることも
多々あります。
社長としても
「なんでわからないんだ!」
「何回言えばわかるんだ!」
と、ついイライラしてしまうのです。
これって、要は
「社長が言ってる言葉が
部下に伝わっていない」
ことが根本の原因なんですよね。
そして、
いつも接している身近な部下に
伝わっていないということは、
顧客にも伝わっていないことが
十分考えられます。
逆に、
社長の思考や気持ちが
きちんと部下に伝わることで
部下がファンになってくれます。
そうなると、
定着率も上がりますし、
現場の士気も旺盛になります。
結果、
業績も上がりますし、
職場の雰囲気も非常に良くなり、
優秀な人材が採用できる土壌が
出来上がるのです。
社員が社長や会社のファンに
なってくれたら、
顧客も会社のファンになってくれます。
そうなると、
顧客ともより良い関係が築け、
生涯顧客価値(LTV)も上がり、
クレームも激減します。
これが、
ビジネスが良い循環に
なっているケースです。
この良い循環を作り出す根本にあるのが
「社長の考えや気持ちが
部下や顧客にしっかりと伝わっている」
ということです。
ですが、
ここで大きな課題が出てくるのですが、
私たちの脳の構造上
自分の考えを全て言語化するのは
非常に難しいのです。
というのも、
私たちの脳は
潜在意識という無自覚の領域があって
自分の考えを自分でも
100%理解している訳ではないからです。
なので、
本日のタイトルにもある通り、
社長は、基本的に「言葉足らず」であり、
部下に誤解される宿命なんです。
このあたりの脳のメカニズムは
スコトーマ(心理的盲点)といったものが
関連しているのですが
説明すると長くなりますので、
興味がある人はググってみてください。
実際に、
優秀な経営者ほど
腕の良いコーチやコンサルタントを
付けている理由でもあるのですが、
思考の言語化のサポート
を彼らに依頼しているのですね。
自分の思考を言語化し
整理されることで、
自分が何を考え、
何を大切にしていて、
何を伝えたくて、
何をどの順番に取り組めば良いのか?
が明らかになります。
私がコンサルティングや
コーチングの現場で
クライアントから喜ばれるのも
まさにこの点です。
私のコンサルティングが終わると
クライアントからは、
「おかげで、
今何を取り組めばよいのか
はっきりしました。」
「昨日まで悩んでいたことは
気にしなくても良いということがわかって
スッキリしました」
「新規事業を立ち上げるのは
時期尚早なのが分かって良かったです。
今の顧客と事業をもっと大切にします」
という声をいただきます。
本日も
投資関係の会社の
コンサルをしていたのですが、
社長の伝えたいことが
いまいち、部下や見込み客に伝わっておらず
「お金儲けのことしか考えていない」
「金さえ稼げればそれで良いのか?」
と言った声が
聞こえていました。
そこで、私は社長に
「思考の体系化インタビュー」を行い
社長が普段から
「お金が大事!」
と言っている背景情報を言語化
したのです。
そうすると、
社長の想いとして
「お金があれば選択肢が増える。
お金があれば
普段行けないようなレストランに行ったり
世界一周旅行といった
普段できない体験ができる。
この『新しい体験をする歓び』を
皆にわかって欲しくて
『お金は大事』
と言ってるんですよ」
ということが言葉になりました。
この話を横で聞いていた部下は
「やっと社長がやりたいことが
わかりました!」
と膝を打っていました。
社長が即座に
「今ごろかい!!」
とツッコミを入れてましたが(笑)
そして、今後は
「お金=選択肢」
「お金を増やして、未知の体験を愉しもう!」
という言葉を
社内の共通言語にしようと決まりました。
このように社長が大切にしていることは、
社長にとって当たり前ですので
わざわざ説明しないんですよね。
そして、社長は
キャッチフレーズを考える専門家
ではないので、
自身の考えを言語化し、
部下や顧客に伝わる
「共通言語」にすることはできません。
私がコンサルティングやコーチングをしていて
一番の歓びの瞬間は、
このように
「社長が一番伝えたいんだけど、
上手く言葉にできない」
ことを部下や顧客に伝わる
「共通言語」に落とし込んだり
分かりやすい「図解化」することなんです。
価値があるけどなかなか伝わらないものが
「伝わった!」
という瞬間に、
魂が震えるほどの歓びを感じます。
なので、
「思考の体系化(言語化・図解化)コンサルタント」
を天職として活動しているんです。
ちなみに、
思考の図解化とは、
下記のようなものです。
(クライアントの許可を得て紹介しています)
このように、社長の思考を
言葉や概念図にすることで
部下や顧客により早く、
確実に伝えることができるようになるんですね。
このように思考の体系化については
優秀な経営者ほど
国を問わず価値を感じています。
例を挙げると、
前述のスティーブ・ジョブズや
グーグルやYouTubeのCEO
Facebookの経営陣達も
優秀なコーチを雇って
事業を拡大しています。
このあたりについては、
こちらの本に詳しく書かれています。 1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え www.amazon.co.jp 1,840円 (2021年01月18日 15:33時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
私のビジョンは、
人を幸せにするノウハウ(智慧)を体系化し
世界中の人と共有できる環境をつくる。
そうすることで、
全ての人が「自分のど真ん中」を生き、
物心共に幸福な社会を築く
というものです。
なので、今まで
・日本一や業界一を実現されている
卓越した経営者や
・特定の分野で活躍されている著者の方
のサポートをしてきましたし、
これからもやっていきます。
このビジョンが言語化されたことで、
私の芯が定まり、
「多くの人に届けたい!」
という想いが強くなって、
苦も無く記事が書けています。
なぜならば、
このような記事を書くことで
まだ見ぬ志が高い経営者や
人を幸せにするコンテンツを持っている
著者や対人支援業(コーチ、コンサル、セラピスト)の
目に触れて、出会う機会が増えると
確信しているからです。
ですので、
今後も、この記事で
「従業員や顧客の物心共に幸せにしたい!」
という志を持っている経営者の方や
コンテンツホルダーの方に役立つ
情報を発信していきますね。
楽しみにしていてください(^^)/
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